不用品買取でなるべく費用を抑える!処分方法や注意点を詳しく解説

家財整理や遺品整理の費用を少しでも安く抑えたい、捨てるのはもったいないと思う方はとても多いです。そんな時は買取に出してみるのがおすすめです。今回は不用品買取を用いた不用品の処分方法や注意点、メリットデメリットをご紹介します。
買取してもらえるもの
不用品の売却で買取してもらえるものとしてメジャーなものは以下の通りです。
- 家具
- 家電
- 衣類
- アクセサリー
- 書籍
- スポーツ用品
- 楽器
- 自転車
- ゲーム機
- アウトドア用品
- CD
- DVD
- おもちゃ
- 酒
- カメラ
- 着物
- 電子機器
- 骨董品
- 工具
- 食器 など
ただし、買取品目はお店によって様々です。せっかく持ち込んでも買取不可となっては二度手間になってしまいます。査定前にどんなものが買い取ってもらえるのかご紹介します。
- 正常に動作・使用できるもの
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家電や電化製品などは「きちんと電源が入り、問題なく使用できるもの」、衣類やスポーツ用品などは「破れや破損が無く、通常通り着用できるもの」であることが買取の第一条件となります。
正常な動作をしないものをジャンク品として買い取ってもらえる場合もありますが、その場合かなり安価、もしくは無料での引き取りになると思っておくと良いでしょう。
- 傷・汚れの少ないもの
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綺麗な状態であればあるほど売れやすくなるので、傷や汚れの無い製品の方が高く買い取ってもらえます。手入れをしてとれる汚れであれば、査定前にあらかじめ綺麗にしておきましょう。
- 高級ブランド・有名メーカーのもの
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家具や家電、衣類や鞄など、全てのジャンルにおいて「高級ブランド・品質が保証されているメーカー・認知度の高いメーカー」の製品で状態が良いものは、元の値段が高価であればあるほど高額買取が期待できます。
ブランド品は価値がきちんとわかる「ブランド品専門店」で査定を受けるか、自分で金額を決めて出品することができる「フリマアプリ・ネットオークション」がおすすめです。
買い取ってもらえないもの
買取の中でも、状態が良くても買い取ってもらえないものもあります。それは「法律で買取が禁じられているもの」と「再販が難しいもの」です。具体的にどういったものが買取不可なのか解説します。
- 法律で買取が禁じられているもの
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- 盗品と疑われるもの(未開封の商品、同一商品が複数ある場合など)
- 偽ブランド品(コピー品、海賊版など)
- 医薬品や医療機器(薬機法に抵触するもの)
- 官給品(自衛官・警察官の制服など)
- 凶器、武器(ナイフ類やボウガンなど)
- 希少生物のはく製、毛皮、象牙(ワシントン条約に抵触するもの)
- 防犯登録が抹消されていない自転車
- 廃局届未提出の無線機、技適マーク無しの無線機
- 再販が難しいもの
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- オーダーメイド品
- 学校や企業の制服・ユニフォーム
- 使用済みの肌着等衛生的に問題のあるもの
- 発売から一定の年数が経っている家具・家電など
法律で買取が禁じられているものに関してはどの店舗でも買取してもらえませんが、再販が難しいものに関しては買取業者によって対応が異なります。
特に家電は、他のものより製造年数が重視されるので注意が必要です。買い取ってもらえるか不安な場合はあらかじめ買取をお願いする業者に電話やメールで問い合わせてみましょう。
より高く買い取ってもらうには
せっかく売るなら少しでも高く買い取ってもらいたいと思います。ここではより高く買い取ってもらうコツをご紹介します。
- 見た目を綺麗にする
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そのままの状態でも査定に出すことはできますが、見た目が綺麗な方が買取価格は高くなります。できれば事前にメンテナンスを行い、綺麗な状態にしてから査定に出しましょう。
ただし、綺麗にしたいからと無理に手入れを行うと、色落ちや傷がついてしまい逆効果となる事も。製品によっては取扱説明書やホームページにメンテナンス方法が記載されていることもあるので、お手入れ前に一度確認してみると良いでしょう。
- 付属品が揃っているか
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商品を購入した際についていた付属品が揃っていればいるほど、査定額アップが期待できます。付属品は外箱や袋は勿論、購入時の証明書や保証書・鑑定書、取扱説明書、ケーブルやコード、リモコンといったものになります。
ブランド物の場合は、保証書や証明書が正規品である証明にもなり、付属品があるか無いかで金額に大きな差が出ることもあります。
- 複数の店舗で査定してもらう
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より高く売るのであれば、複数の店舗で査定をしてもらい、買取額を比較してみるのも一つの手です。買取金額は店舗や査定する人によっても変動するので、店舗によっては数千円以上の差が出ることもあるので、手間はかかりますが相場より低い価格で買い取られることを防ぐことにもつながります。
- 季節ものはシーズン前に売る
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こたつやヒーター、扇風機などの季節ものの製品は、需要が高まる季節より少し前に売るのが大切です。例えば冬に使う家電は12月~2月がシーズンになるので、10月~11月頃に売ると買取金額が高くなります。
店舗によってはシーズン前に買取強化キャンペーンを実施していたり、買取額をアップさせている所もあります。
不用品の処分方法
実際に不用品を売却する方法は以下の通りです。
- リサイクルショップで売る
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不用品の売却として定番なのがリサイクルショップです。様々なジャンルの不用品をまとめて売ることができます。持込査定だけでなく、大型の家具や家電の宅配買取りや出張買取を行っている所もあります。
- 買い取り専門店で売る
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専門知識を持った人に査定をお願いしたい、プレミア品を適正価格で売りたいという場合は特定ジャンルの買取に特化した専門店での売却がおすすめです。
専門店であれば、市場価格や希少価値に精通したスタッフに査定してもらえるので、安心して査定に出すことができます。
- フリマアプリ・ネットオークションを利用する
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フリマアプリ・ネットオークションの最大の利点は、自分で売却金額を設定できるため、需要があればリサイクルショップや買取店を利用するより高値で売却することもできます。家にいながら気軽に出品できるのがメリットと言えます。
- 人に譲る
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買取不可になったけど捨てるのはもったいない、思い入れのあるものを誰かに使ってもらいたいといった場合は、その品を必要としている人に譲るといった方法もあります。
知り合いに不用品を譲る人がいない場合はSNSやジモティーなどを利用して譲る相手を探すことも可能です。フリマアプリやネットオークションと違い売却できた場合も手数料は必要なく、条件によっては自宅や最寄り駅まで引き取りに来てもらえることで送料もかかりません。
- 引越し業者の不用品買取サービスを利用する
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引越し業者の中には不用品買取を行っている業者もあります。引越しの荷物の運び出しと同時に不用品を引き取ってもらえるので、自分で不用品を持ち込んだり、回収の予約をするといった手間が必要ないので便利です。
- メーカー・販売店での引取サービスを利用
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家電量販店や家具販売店では、不要になった家具・家電を引き取ってくれるサービスもあります。引取の条件や運搬費はかかりますが、大型家電であれば下取りをしてくれるところもあるので、利用前にホームページなどで確認しておくと安心です。
買取不可だった不用品の処分方法
ここからは売却できなかった不用品の処分方法をご紹介します。
自治体のごみ回収に出す
買取不可となり、引き取り手も見つからなかった不用品は自治体のごみ回収で処分できます。自治体によって分別や処分方法は異なるので、一度お住まいの自治体のホームページをご確認ください。
今回は一例として、『愛知県春日井市』を例に「可燃ごみ」「不燃ごみ」「粗大ごみ」の処分方法や注意点をご紹介します。
- 可燃ごみ
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「30cm越のプラスチック製品・金属製品・小型の電気製品・ガラス・陶磁器類」以外のもので粗大ごみの規定サイズよりも小さいものであれば可燃ごみとして処分することができます。ただし、ビデオテープやカセットテープは燃やせるごみで出すことができ、選定した樹木などは50cmほどに切り揃え、ひもで縛って出すというルールがあります。
指定袋を購入する費用はかかりますが、処分自体は無料で、週二回回収してくれるので、処分したいと思った時にすぐ捨てることが可能となります。
- 不燃ごみ
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30cm越80cm未満の「プラスチック製品・ガラス・陶器類」は不用品として処分が可能です。
指定袋を購入する費用はかかりますが、処分費用などは無料です。収集日が月二回と少ないため、すぐに不用品を処分したいという方には向いていません。
- 粗大ごみ
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1辺の長さが80cm以上2m以下で重さが50kg以下の物であれば粗大ごみとして処分することが可能です。料金は1点1,000円の手数料が必要となり、事前の申し込みが必須となります。春日井市での回収は以下の通りです。
- 清掃事業所に申し込みをする
- 粗大ごみ等処理手数料納付券をスーパー、コンビニ等で購入する
- 粗大ごみ等処理手数料納付券を粗大ごみに貼り、指定の場所へ出す
また、直接クリーンセンターへ持ち込むこともでき、その場合事前にクリーンセンターに電話で確認をしてから自己搬入します。処理手数料は10kg毎に200円かかります。
- 自治体のごみ回収で捨てられないもの
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不用品の中には、自治体のごみ回収では引き取ってもらえないものもあるため、中が必要です。
- 家電リサイクル対象製品
- パソコン
- ピアノ
- 超大型家具
- ガスボンベ
- 金庫
- ガソリン
- タイヤ
- バッテリー
- 原付・バイク
上記のような製品は、自治体で回収不可となり、自分で業者を手配して処分しなければいけません。
自治体のホームページで処分方法や処分業者が紹介されている場合も多いため、まずはお住いの自治体のホームページを確認してみましょう。
不用品回収業者に依頼する
「買取と廃棄を同時に済ませたい」「大型の不用品を運ぶのが大変」「手間をかけずになるべく早く捨てたい」という方には、不用品回収業者の利用をおすすめします。
不用品回収業者であれば、家にいながら査定と支払いが済み、買取不可となった者もそのまま回収してもらえます。
買取業者に依頼する場合は、1点だけの回収依頼だと処分費用が割高になってしまいますが、断捨離後や遺品整理などたくさんの不用品が出たときに利用すると、パックプランや積み放題プランが利用できるのでお得に不用品を処分することができます。
「処分」と「買取」のメリット・デメリット
不用品の処分と買取にはどちらもメリット・デメリットが存在します。回収方法によってどういったメリット・デメリットがあるのかご紹介します。
粗大ゴミに出す
- メリット
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料金が安い
回収・持込の二つの方法があり、持込の場合は自分自身で搬入する必要がありますが、その分費用も安くなるのが特徴です。
- デメリット
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回収までに時間がかかる
申し込んでから回収まで長くて2週間ほどかかるため、引っ越しなどの際は事前予約をしておく必要があります。
回収できないものもある
特に不用品の処分で多い冷蔵庫や洗濯機といった家電リサイクル法対象品目は、自治体での処分ができません。
不用品回収業者に依頼
- メリット
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自身で搬出・処分する手間がない
業者が搬出から処分まですべて対応してくれるため、ご自身で手続きや持込をしなくてすみます。
粗大ごみで対応できない品目も引き取ってくれる
冷蔵庫・洗濯機・エアコン・テレビなどの家電リサイクル法対象品目は粗大ごみとして処分できませんが、不用品回収業者であればまとめて引き取ってくれます。
- デメリット
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料金が高額になりやすい
不用品回収業者は作業人数やトラックの大きさによって料金が変わってきます。そのため、業者に依頼する場合は、相見積もりを取ることをおすすめします。
引越し業者に依頼
- メリット
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引越し時に一緒に引き取ってもらえる
引っ越しの作業時に一緒に不用品の引き取り・処分をしてもらえるので、手間がかかりません。
- デメリット
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引っ越し代が高くなる
不用品の量によっては、想定以上の金額になる事もあります。また、不用品回収に対応しているのか予め依頼する予定の引越し業者に確認をしておきましょう。
フリマアプリ・ネットオークションで売却
- メリット
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普通に売るよりも高値での売却ができる
フリマアプリやネットオークションでは、売り上げがそのまま利益になるためリサイクルショップ等への持込よりも高値で売却できることもあります。比較的新しい家電や市場価値の高い製品にはお勧めの売却方法です。
- デメリット
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売却まで時間がかかる・売れるか分からない
出品した商品が必ず売れるとはわかりません。また、売れたとしてもそれなりに時間がかかることがほとんどです。
自分で梱包・発送をしなければならない
売り上げがそのまま利益になる分、商品の梱包・発送も自分で行わなければならないため、手間はかかります。
買取業者に売却する
- メリット
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処分費用がかからない
買取は処分費用なく不用品の買取価格を手に入れることができます。
家電リサイクル法対象品目の買取をしてくれるところもある
冷蔵庫・洗濯機・エアコン・テレビといった家電リサイクル法対象品目も買い取ってくれる業者もあります。
- デメリット
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品目によっては買取をしてもらえない
買取業者によって異なりますが、例えば製造されたのが5年以上前の家電やノンブランドの家具などは買取価格がつけられない可能性があります。
不用品買取の際の注意点
便利な不用品買取ですが、中にはトラブルになってしまうことも。そういった事態を避けるため、不用品買取を依頼する際に注意していただきたい点をご紹介します。
- 悪徳業者に注意
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手間のかかる作業を全て任せられて便利な不用品回収業者ですが、中には悪徳業者と呼ばれるような悪質な業者もいます。
- 回収された不用品を不法投棄された
- 回収されたものが違法に売却された
- 持っていかれたくないものまで無理やり持っていかれた
- 荷物の積み込み後追加料金を請求された
といったトラブルに見舞われる可能性があります。業者選びはできるだけ慎重に行いましょう。
- 相見積もりを取る
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悪徳業者を見分けるために依頼をする際は複数の業者で「相見積もり」をとることをおすすめします。複数の業者の見積もりを比較することで料金の相場を知ることができ、業者が不当な請求をしていないか確認できるほか、同じサービス内容でより費用が安い業者を選ぶことができます。
まとめ
今回は様々なタイミングで出た不用品を高く売るコツや、実際に処分する方法、注意点などをご紹介しました。不用品の処分にお悩みの場合は、まず買取から検討してみると、意外なものを買い取ってもらえたりするので、結果的に費用を抑えることに繋がります。
不用品の買取・回収についてご不明な事・不安な事がありましたら、ぜひ一度お問い合わせください。